[アップデート] S3ライフサイクルルールにオブジェクトサイズのフィルターも追加できるようになってます

[アップデート] S3ライフサイクルルールにオブジェクトサイズのフィルターも追加できるようになってます

ストレージクラスを移行する時はオブジェクトサイズの考慮が必要だよ!
Clock Icon2021.12.09

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こんにちは!コンサル部のinomaso(@inomasosan)です。

先日紹介したS3ライフサイクルルールのアップデートですが、オブジェクトサイズのフィルターが追加されたことに関して触れてなかったので、今回はその補足となります。

概要

2021/11/23に、オブジェクトサイズについてもフィルタリングできるようになりました。

オブジェクトサイズは、最小オブジェクトサイズ最大オブジェクトサイズを指定でき、組み合わせて使用することで柔軟なフィルタリングが可能となっております。

  • 最小オブジェクトサイズ:入力した値より大きいオブジェクトを許可
  • 最大オブジェクトサイズ:入力した値より小さいオブジェクトを許可

尚、サイズはバイト、KB、MB、GB単位で設定可能です。

何が嬉しいの?

特定のS3バケットでプレフィックス毎に複数種類のオブジェクトをまとめて保管している等で、オブジェクトサイズのバラツキがある場合に、ストレージクラスを移行することでコスト効率が見込めるオブジェクトのみを一元的なライフサイクルルールにて設定できるようになったことです。

例えば、あるオブジェクトのストレージクラスを、スタンダードからGlacier等へライフサイクルにより移行することでストレージ料金を安くすることができるのはよく聞く話です。
しかし実際のコストは、上記に加えてライフサイクル移行リクエストオーバーヘッドの保管料金が必要となるため数KB程度のオブジェクトサイズだとストレージクラスを移行した方が逆に高くなってしまいます。

そのため、オブジェクトのストレージクラスを移行する際は、オブジェクトサイズを必ず考慮する必要があります。

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まとめ

メディアファイル等の大きなオブジェクト等を扱っているシステムの場合、S3集約化のライフサイクルルールの簡略化が可能になりました。また、今回のアップデート内容をまとめることで、ストレージクラスを移行するときはオブジェクトサイズが大事なことを再認識できたので良かったです。

この記事が、どなたかのお役に立てば幸いです。それでは!

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